35歳の哲学

〝迷った心が楽になる〟人生の考えを記録。書きたいことを書き記す。

共感することがいいなんて嘘!共感のメリットデメリットとは

男性が最も不得意とするものであり、女性が最も得意とする考えの一つに「共感」があります。

男性である私個人としては、共感は好みません。これだけでは疑念を抱かせてしまいますので、「共感していればいい」という考えではなく、「共感もときには必要」という考えです。

その理由は、共感にはメリットデメリットがあるからです。

メリットばかりが周知されている世の中で、デメリットについて知らず、ストレスの大波に呑まれてしまっている人も多いのではないでしょうか。

本稿では「共感することがいいなんて嘘!共感のメリットデメリットとは」について解説します。


<目次>

1.共感とは

私は、共感にはメリットデメリットがあると考えているため、注意しなければならない点もあると考えています。

共感とは、一般に他者の主張に同感すると解釈されています。

辞書によると、共感とは「他人の考え・主張に、全くそうだと感ずること。その気持ち。同感」と掲載されています。

たとえば、スポーツをしている場合、ケガをしてしまったら休みますよね。「怪我してるからできない」と考えてしまいがちになりますが、そこで共感してしまったら、挫折を味あわせてしまう可能性が生まれます。

具体的な対策には、スポーツ誌や関連誌を一読することや、チームメイトを観察し、自己の問題点と改善点を考えることはできるはず。

たしかに、ケガをしているから休みたくなる気持ちもわかります。
しかし、そのようにしてしまった結果、本来求めていない結果に行き着いてしまうことも考えられますよね。

それゆえ、共感は良いと考えられがちですが、メリットデメリットもあるため、注意しなければならない点もあるのです。

2.共感のメリットとは

共感のメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

・安心感を覚える
・不安感を取り除くことができる
・受け入れてもらえている
・否定されない(摩擦が生じない)
・自己受容につながる

今の世の中、共感も必要と言われていることがよくわかります。否定批判、誹謗中朝ではなく、傾聴によって生まれる受容感は、ラポールを築く上で、重要なものだと言えます。

3.共感のデメリットとは

では、共感のデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

・これでいいと思い込む
・変わる必要がないと思い込む
・発展性に欠け、現状維持=衰退に移行する
・前進できなくなってしまう
井の中の蛙、大海を知らず

たとえば、スポーツ試合で負けてしまった場合、お互いを慰めあうような共感では前進できません。その場の空気は取り繕うことができても、その後の過ごし方には大きな影響を与えてしまうはず。

このような状況で共感してしまった場合、その後の人生は惰性や甘えに変わる場合もあります。もちろん、その生き方にこだわらない姿勢であれば問題ありません。スポーツと書きましたが、スポーツでなくても同じだと言えますよね。

 

4.まとめ

共感をし続けてしまった結果、スポーツでは負け癖がついてしまう場合があります。スポーツで表現しましたが、仕事で共感ばかりをしていれば、仕事は惰性や甘えに変わります。子育てで共感ばかりしていれば、子供の主体性が欠落してしまう可能性も生まれます。

日本には多様な言葉があり、発信者・受信者ともに多様な意味をもちながら使われています。言葉とは、人にやさしさを与えるツールですが、そのやさしさに甘えすぎてしまうと、ぬるま湯につかった人生に変化してしまうことも忘れてはなりません。