35歳の哲学

〝迷った心が楽になる〟人生の考えを記録。書きたいことを書き記す。

僕らは奇跡でできている第一話 ~虹一くんのスゴイところ知っていますか~

松本若菜さん演じる宮本涼子は、子育てに疲労する母親役。松本若菜さんと言えば、最近話題の美人女優。しかし、今回の作品で演じているキャラクターは真逆ですね。

第1話で紹介された虹一の国語の点数をみて、頭を悩まされていた母・涼子。世の中の常識と正解を大切にする現代の母親像を演じられています。

松本若菜さんは好きですが、母・涼子が残念すぎます。残念すぎて、虹一に対して厳しい教育をする涼子をみてると、いつか言いたい。

 

〝虹一くんのスゴイところ知っていますか〟

 

私の近親関係とも類似する内容のため、非常に考えさせられる内容の一つです。(自分を含めた)世の中が正しいとすることができないとき、そのほかの可能性を見ることができませんよね。しかし、そのほかの可能性をみてみると、人の強みが隠れていることに気づかされます。

がんばって養おうとする能力(スキル)ではなく、その人が生まれながら持ち合わせている強み(個性)を涼子に気づいてほしい。

 

本作品を観賞しながら、自分の家族などと照らし合わせながらみてしまいます。歯がゆいしモドカシイ。ん‘‘---!一輝さん、いつか涼子さんに伝えてくれーーー!!!

 

<目次>

 

1.歯科医院で魅せたウサギとカメへのナゾ

優しい心の持ち主、虹一くん。ウサギが倒れているかもしれないと、想像したんだよね。些細なナゾかもしれないけれど、ありふれた話のなかには些細なナゾが芽生えます。

虹一くんが考えるウサギとカメは、今まで伝えられてきた話とはまるで別。しかし、今まで伝えられてきた話に対して虹一くん自ら疑問を抱くからこそ、虹一くんの成長につながりますよね。

たとえば、これが聖徳太子だ!と教育を受けてきた世代にとっての聖徳太子像があります。特に、受験やテスト勉強のために覚えてきたタイプの人なら、疑うことなく信じたはず。

そもそも、〝歴史とは何か〟前提を確認していたのならどうでしょうか。歴史とは伝言ゲームのようなもの。伝言ゲームから得られる学びとは、いつかは「言い間違えや勘違い、ミス、ユーモアやウソ」がおきるのだと考えられます。それぞれの立場や環境によって、発信方法が変わり受け取り方が変わることも気づきます。

様々な状況や判断、意図など、人の欲望や思考が絡み合い、伝えられていく。

それゆえ、誰もが考えないような視点に気づく虹一くんのナゾは成長につながります。

2.テストができない=その他の能力が長けている可能性

テストができないということは、正解を解答できないことがわかります。解答できないということは、言い換えれば、虹一くんなりの思考回路をもち、正解よりも素晴らしいなにかを既に持っていると考えられます。

虹一くんの様子を見る限り、自分の興味と関心の行く先を知っています。一言で言えば〝ナゾ〟に対する好奇心こそ、虹一くんの行動の源。

私たち親世代は、常識を教える=洗脳させることが教育と思い込んでいますが、見つめるべきポイントではないでしょうか。

私たちが過ごしてきた世の中と、これから向かおうとする世の中とはまるで別世界なのにもかかわらず、私たちが体験したような教育をしていては、過去の世界へ引きずり込もうとしているだけ。

テストができないからといってダメではなく、テストができないことを受け入れ、そもそも教育とはなにか、その目的を見つめる良いチャンスに変えるのです。

自分の興味関心に気づき、行動の源となっているその好奇心こそ、教育を通じて、最も育んでもらいたい人間力ではないでしょうか。

3.おわりに

その時代の風潮と、受け取る自分によって常識とは変わるものです。一般常識といえるものほど、10年後には変わっていることなんて山ほどありますよね。

 

〝虹一くんのスゴイところ知っていますか〟

 

いつか一輝さんから伝えてほしい!虹・涼子も子育てで披露している状況は理解できます。だからこそ、新しい風を吹きこみ、虹一くん涼子さんの親子関係の一歩につなげてほしいと願います。

早速、続きを観ようと思います。