35歳の哲学

〝迷った心が楽になる〟人生の考えを記録。書きたいことを書き記す。

脱!完璧主義!!苦手を克服するよりも大切にすべきは得意を伸ばす

「苦手を克服することが大事」と教わってきた人は多いのではないでしょうか。できることだけをしていてはいけないという言葉を鵜呑みにした結果、苦手克服に注力し、いつしか、周囲からは完璧主義と呼ばれる日々。

そんな自分から脱却したいのに「なかなか変われない」ということはありますよね。

そこで、本稿では「脱!完璧主義!!苦手を克服するよりも大切にすべきは得意を伸ばす」について紹介します。

<目次>

1.〝得意を伸ばす〟から〝楽しい〟を獲得できる

完璧主義者の多くは、次のような経験をされているのではないでしょうか。

  • 周囲から、比較されてきた
  • 厳しい自己評価
  • 念入りにおこなう事前準備
  • 原因追及に熱心
  • 感情は後回し
これらのような状態では、5年後10年後の自分の姿を想像すると苦しくなってしまいますよね。私だったら耐えられません。
特にビジネスの現場では、「思考と感情を切り離せ」と指導する世代がいます。このメリットは、効率円滑に仕事をまっとうできる点が挙げられる一方、後回しにしてしまった感情が蓄積されてしまうデメリットがあるのです。
もう一つ言えば、自分の感情に従い、思考力を駆使して大局的・局所的視点をもって説明できるものであれば良し。
私たちが暮らす地球には男女がいるように、思考力だけでなく自らの感情の優位性も視野にいれながら取り組みます。
 

2.〝楽しい〟を獲得するから〝成長〟できる

完璧主義者の多くは、成長について強い固定観念を抱いています。

  • できないことをやらなければ成長できない
  • できない人の仕事を埋めなければならない
  • 成長は頑張った人にだけ与えられている

このうような概念のなかで生きているから、苦しくなってしまいます。苦しくなってから考えていては、思考力が低下しているとも考えられますよね。

感情の優位性も視野にいれて活動していると、人は〝成長〟し始めます。なぜなら、楽しいからですよね。たとえば、初恋をした経験が誰しもあるはず。恋をすると毎日が楽しくなって、好意を寄せる相手と再会したくなります。一緒に過ごす時間が非常に短く感じ、まばたきのようにあっというまの時間の早さを感じさせます。

二人の関係は進展するだけでなく、たとえ失敗した恋だとしても、振り返るとその恋から得られる学びが多いですよね。

なにをするにしても、楽しいを獲得しながら人は成長していくのです。

 

3.〝成長〟するから〝苦手克服〟速度が加速する

苦手克服を図る場合、私たち人間には二つのタイプがいることをご存知でしょうか。

  • 苦手なところから実践
  • 得意なところから実践
幼少期から振り返ると、学力テストや体力テスト、受験や入社試験、ミーティング、人間関係、スキルアップ、自己成長など、様々な体験から気づかされる場面に出会います。
苦手なところから立ち向かう場合、時間をかける必要がありますよね。なぜなら、苦手=目を背けてきたもの=低経験値だからです。低経験値のものほど、時間を要することは誰しも知っています。完璧主義者ほど、苦手なことも完璧におこなおうとするほか、周囲に対しても完璧を求めてしまいますよね。私もそうでした。求めすぎてしまえば摩擦がおきて、火花が発生するケースも少なくありません。
自分と周囲の関係を守るため、得意なことから始めるのです。得意だけをおこなうという意味ではなく、得意から成功プロセスを見出し、自己肯定感を蓄積した上で苦手に取り組むのです。だから、苦手克服速度が向上します。
 

4.〝苦手克服〟するから自信を獲得する

私もそうでしたが、完璧主義者ほど自信がありません。

  • 反省ばかりしてしまって自分を認められない
  • 他者に対する評価が厳しすぎて、他者を認められない
  • 目標値が高すぎて失敗を認められない

このような思考回路では、いつしか疲れてしまいますよね。

しかし、〝得意を伸ばす→楽しい→成長→苦手克服〟のプロセスを繰り返していると、自信がつき始めるはずです。

自信という言葉は誤解されやすいのですが、自信とは〝自らを信じる〟と書きます。得意苦手は関係なく、楽しいと思う感情も尊重しながら取り組んでいると、これまでの様々な人たちとの関係のなかで得られた経験に対して感謝の意があらわれます。

ここで重要なポイントが、mustではなくwantです。苦手克服しなければならない!ではなく、そろそろ苦手克服したい!と主体性のある言葉がヒントです。

自分の言葉を耳にしてみると、あらたなヒントに気づくこともありますよね。

5.まとめ

〝得意を伸ばす→楽しい→成長→苦手克服〟のプロセスを経験しているうちに、できることが増えていく経験値が高まります。苦手なことをしないのではなく、苦手なものに取り組みたいとおもう気持ちが芽生えるタイミングをキャッチするようなイメージです。

それは、どこからともなく放り投げられるボールのようなもののため、視界に収まる時間はわずかと言わざるを得ません。相手に対して、環境に対して完璧主義を尊重していると、そのボールに気づく可能性は限りなく低い。

だからこそ、あなたの感情をフラットにするために思考と感情のバランスを考え、いつでもキャッチできるよう整えておく必要があるのです。

厳しい環境下で苦手克服も大事なことですが、楽しく苦手克服することも大切ですよね。

1.得意を伸ばすから〝楽しい〟を獲得できる
2.〝楽しい〟を獲得するから〝成長〟できる
3.〝成長〟するから〝苦手克服〟速度が加速する
4.〝苦手克服〟するから自信を獲得する
5.まとめ