コミュ力重視派から敵対視?!内的的思考派の特徴とは
どこへいっても、コミュニケーション能力の高さを巡る論争がおこなわれています。
一般に、コミュ力重視の風潮があるとされる昨今では、内向的思考人格者は否定的に扱われがち。「ビジネス」「家庭」「趣味」など、人と人とのコミュニケーションによって様々なコミュニティがなりたっているからこそ重要視されます。
しかし、だからこそ疑問を抱く必要があるのではないでしょうか。常識の背景には非常識があるもの。太陽と月のように、陰と陽の関係は切っては切れない側面と考えられます。
そこで、内向的思考の3つの特徴を解説します。
<目次>
1.コミュ力が低いからこそ自己対話能力が高い
内向的思考タイプの人は、自己対話能力の高さが知られています。自己対話能力とは、自分と対話する力。
たとえば、大学入試・就職面接・資格試験・昇級面談など、これまでの経験を自分の言葉に置き換える機会が私たちにはあります。このような経験をしていると、二つのタイプに分かれることをご存じでしょうか。
俗に言う「正しい情報」をインプットアウトプットするタイプが居る一方、正しい情報を見解の一つとして捉えた上で自分の意見をアウトプットするタイプ。
内的思考派の人たちは、あまり多くを語りません。短時間で発言のボリュウームを増やすこともできません。しかし、自己対話によって独自性の高い言葉で相手に伝えることができるので、高い信頼を獲得しやすいと言えます。
2.独自性の高い意見を持つ
内的思考派の多くは、一般論とは異なる独自性の高い意見をもっています。
たとえば、TVや新聞、雑誌やネットから理解できる内容は、切り取られた情報の一部。情報の一部だからこそ鵜呑みにすることはありません。
それらの情報の扱い方として、コミュ力重視派は、信頼関係の構築のために情報交換の構築をおこないます。内的思考派は、それらの情報を元に独自の思考を展開し深化します。
つまり、エネルギーを注ぐ方向が
①相手に伝えるための行為 → 信頼関係の構築
②思考の深化のための行為 → 独自の意見の構築
方向性が変わるため、独自の意見をもっている傾向が高いのです。
3.目を見て話せない
内向的思考派は、 目を見て話せない人がいるのではないでしょうか。相手の目を見ていると、過去の体験から疑われているような気がして不安が募り、話せなくなる人は決して少なくありません。
一般に、コミュ力重視は目を見て話します。目を見て話すから信頼できると主張される方が多い傾向にあります。一方、内向的思考派は、過去の体験から不安と恐怖心が勝り、目を見て離せない人が多い傾向にあります。
しかし、目を見て話せない小心者だからこそ、目を見て話されたとき、その人の本気度が伝わるのではないでしょうか。
デメリットがあればメリットもあります。恋愛・仕事・家族関係などにおいて、大切な場面で大切な人に対して伝える思いだからこそ、目をみて話したくなることもあるのです。
4.まとめ
コミュ力重視派が集う昨今、だからこそ内向的思考の希少性が高まりつつあります。家族や職場、仲間に内向的思考タイプがいるのなら、言語化するまでじっくりまってみてはいかがでしょうか。独自の視点で論じてくれるため、きっとあなたにはない考えを聞けるはずです。
- コミュ力が低いからこそ自己対話能力が高い
- ①相手に伝えるための行為 → 信頼関係の構築
- ②思考の深化のための行為 → 独自の意見の構築
- 目を見て話せない小心者だからこそ、目を見て話されたとき、その人の本気度が伝わる
コミュ力があるといい!内的思考だといい!という視点ではなく、どちらも重要だからこそ、それぞれが協力しあえる環境づくりが大切なのではないでしょうか。