35歳の哲学

〝迷った心が楽になる〟人生の考えを記録。書きたいことを書き記す。

農業アイドル問題。三者の車輪は、本当に稼働していたのか。

今話題の〝農業アイドル自殺問題〟について。初稿で生命問題を扱ってよいのかどうかと悩みましたが、本稿では〝農業アイドル自殺問題〟を考察します。

 

<目次>

 

1.人ごととは思えないニュース

個人的には、人ごととは思えないニュースでした。なぜなら、私たちは生まれてすぐ、親子関係を経験するため。そして、事業主であるためです。親子および事業主同士の契約は人対人の取引のため、ベースには信頼関係がなくてはなりません。

 

1-1.親子関係(親目線)

〝親子〟関係を一つ例にして考えると、常日頃から信頼関係を構築しておく必要があります。構築する理由として、監督官にある親は、子供の無謀な行為を制御する・子供の〝やりたい〟を応援する必要があるからです。

アクセル全開の子に対して、親はブレーキの役割を担う必要がある
多感な時期、心の整理方法に対して未熟な年代だから、親は傾聴する必要がある
子供を預ける親ではあるが、事務所側に丸投げしてはならない。
 と言っても、信頼関係の構築ほど難しいものはありません。親子だからと言って、多感な時期の子供の声に耳を傾けるなんて、誰にでもできることではないですよね。

 

1-2.親子関係(子供目線)

アイドルに対して憧れを抱いている16歳だから、人前に立つ〝タレント業〟に対して前向きな気持ちをもって取り組んでいたはず。輝かしい職業について人前に立つのだから、日常では感じられない高揚した感情が、非日常空間だったのではないでしょうか。

高校生である以上、学業を考える必要があるため、アイドル業に限り考えることは難しい。しかし、人とは違う道に歩むことを選んだのなら、考えなければならないのかもしれない。

  • お金を貸してくれると言っていたのに、なんで貸してくれない?
  • 契約満了だから、辞めていい
  • アイドルは憧れの職業で、部活の延長
     

 1-3.親子と事務所

btob契約をしていると思いきや、親にはその認識がなかったのかも知れない。このようなケースは珍しいものではありませんが、仕事をするのなら知識を仕入れる必要があったのではないでしょうか。

LINEに記録されている暴言は、今の時代にはそぐわない内容が多い印象を受けました。ただ、それらが方言である可能性と、事務所とアイドルの関係によっては、許されるもののため一概には言えません。

また、報酬と反則金のアンバランス感は否めない上、契約更新時期に親の名前で契約書を交わしていない場合はリスクが大きい。

トラブル回避のために交わす契約書を、未成年と交わしている時期もある。
未成年者の両立をサポートする立場にある親と事務所。事務所ではなく、学校や塾の場合も同様で、二つの車輪が同時に動き出すから前進する。
その反面、親もしくは事務所の片方が、ブレーキをかけ続けていると、前進できずにトラブルを引き起こす場合もある。

 

2.総論

子供✕親✕事務所の三者が足並みをそろえて一歩を踏み出すから、物事がうまくいくのです。今回の事件は非常に残念な結果となってしまいましたが、信頼関係とビジネスについて改めて考える必要があると感じます。

感情論だけで対話しては何も解決に至らず、どちらか片方に限り前進しようとしても、アンバランス感は否めないでしょう。

未成年者に対するサポートは、家庭と事務所の大人たちによるサポートが、今以上に求められる時代がやってくるのではないでしょうか。