コミュ力を再考する!若者世代のコミュ力とはシニア・子供・自己対話の3つから成立する
あなたの周囲にもコミュニケーション能力(以下、コミュ力)が高い人がいませんか。コミュ力とは、意思伝達/情報伝達能力と言われ、お互いの情報を交換するツールとして、今の世の中で使われています。
コミュ力の高さを感じる場面とは、
- 同世代ではない人たちと対話できる
- 異業種と対話できる
- 異なる趣味を持つ人との対話
- 自分とは異なる価値観人生観を持っている人との対話
- 反論・反対意見に対するwinwinの主張
子供やシニアのほか思考の柔軟性が高い・・・横の関係、自己主体、○○したい、○○感謝、人それぞれの信念という正しさ
などが挙げられ、これらの場面でコミュ力を感じさせられます。
一方、コミュ力の低さを感じる場面とは
- 同世代に限り対話する
- 固定観念の対話
- 同様の趣味をもつ人に限り対話する
- 違う人を排除する
- 違う人と見られた際、攻撃的になる
同世代や思考の柔軟性が欠如している・・・上下関係、他者主体、○○すべき、○○しなきゃ、正しさとは○○
上記のような場面で感じることがあるのではないでしょうか。
筆者は30代。これからの人生を思うと、同世代だけではなく次の3つの視点でコミュ力を養いたいと考えています。
<目次>
1.シニア世代と対話
私は、シニア世代との対話こそ、コミュニケーション能力が必要とされる空間だと考えています。なぜなら、ジェネレーションギャップがあるから、相手の意見を傾聴する意思によって成り立つものだと考えているからです。
一般に、世代間ギャップを埋めることは難しいとされています。
ある企業の調査では
部下「老年は早くやめちまえ」
上司「だから若いもんは・・・」
このような意見が大部分を占めていたと報告されています。
たとえば、企業や趣味、地域コミュニティで関りを持つ機会は多数ありますが、上司が部下へ伝達しても伝わらない。部下は上司の命令を理解できないと主張し合う関係は古くからありますよね。
かつて、双方の関係は悪化して、廃業に追い込まれた企業はありました。企業を例に解説しましたが、趣味コミュニティや地域イベント実行委員会として立ち上げた組織も同様です。家族であれば、教育の観点の相違から離婚に発展したケースは有名ですよね。
これはまるで、親と子が対話しているかのようなものです。子供のすばらしさを理解していない親が、子供の魅力や未来を潰す考えと似ています。年齢のほか、それぞれが持つ、視点の経験値に対して認め合うことはできるのではないでしょうか。否定し合うコミュニケーションではなく、互いの良さを認め合うことができるためのツールこそ、コミュニケーションで本質だと思うのです。
それゆえ、部下と上司以上の世代間ギャップを感じるシニア世代との対話こそ、コミュ力が必要なんです。
2.幼児、小中高生と対話
幼児と小中高生(以下、子供)との対話も、コミュ力が必要です。なぜなら、世代間ギャップがあるためです。
たとえば、子供たちとの対話で不可欠なものは、その年代の「興味関心を引く」話題にあります。
具体的には、小学生の男子と対話する際は、流行りの〝運動〟や〝あそび〟に焦点を置くところから話し始めますよね。高校受験を前に緊張気味の中学生なら、受験の振り返りなどを話してみると、受験日の心の準備につながる一歩が期待できるとも考えられます。
仮に、大人の視点ばかりから対話していては、子供だってストレスは溜まります。蓄積した結果、どのようなトラブルを招くかは誰しも想像できるはず。
つまり、世代間ギャップを乗り越えるためにコミュ力が必要なんです。年齢幅があれば、話題も変わります。様々な年代との会話を楽しめるよう、コミュ力を再考することも必要ではないでしょうか。
3.自己対話
コミュ力において最も重要な考えの一つが自己対話です。それは、自己対話によって気づきが深まるためです。
たとえば、ジェネレーションギャップによって相手を理解できない環境に遭遇した時、相手との違いから否定し、不満を発するはず。この状況で、私たちがしなければならないことの一つとして、疑問をいだくことです。
なぜ、私は理解できないんだろう?
なぜ、私は違いを認められないんだろう?
なぜ、私は不満を発しているんだろう?
これらを度外視した結果、言葉の暴力と化してしまうのです。
自己対話によって気づきを深め、行動と結びつける学びに移行させます。相手に対して変化を望むのではなく、自らに対して疑問を抱き、自己質問と葛藤を繰り返す自己対話力が重要なんです。
つまり、コミュ力において最も重要な考えの一つが自己対話と言えます。
4.まとめ
コミュ力とは何か。同世代との対話だけでなく、幅広い年齢層・経歴、多様な観点や文化を持つ人々と交流する力としてまとめさせていただきます。
シニア層から見ると若者に分類される筆者としては、シニア・子供と対話することだけでなく、コミュ力の基盤となる自己対話を繰り返し、自己成長につなげたいと考えます。
いつかは、私もコミュ力に対して自信を持てるような自分に出会えるよう、日々、気軽に、ゆるく励みたいと思っています。